お菓子についてのWebサイト「グルメの楽しみ」のサヴァラン

 

食聖サヴァランにちなんだお菓子

フランスのお菓子の中でも素朴でしかも味わいが深いのが「サヴァラン(savarin)」です。サヴァランは焼き菓子のひとつで、ブリオッシュ(brioche)に紅茶やラム酒(rum)、さくらんぼの蒸留酒であるキルシュ(kirschwasser)などのシロップを染みこませてホイップ生クリームで飾り付けたものが基本です。サヴァランはもともと「ババ(baba)」と呼ばれていましたが、食聖ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァランにちなんで現在の名前に変更されたといういきさつがあります。サヴァランはフランスのお菓子として知られていますが、その原型を考えたのはポーランド王の座を追われてフランスに来たスタニスワフ・レシチニスキのお抱え菓子職人だったという説が一般的です。「ババ」という名前は「千夜一夜物語(アラビアンナイト)」のアリババから付けたという説も伝わっています。ババという名前のお菓子はフランスやイタリア、さらにロシア、ポーランド、ウクライナなどに見られるようです。度の強いお酒が使用されているため、ちいさい子どもにはあまりすすめられないお菓子でもあります。サヴァランにはクレーム・シャンティイを詰めた「サヴァラン・シャンティイ(savarin chantilly)や小型の「プティ・サヴァラン(petit savarin)」などといったヴァリエーションもあります。サヴァランに使用されるキルシュには特にサクランボ果汁を醗酵させないまま蒸留させて作る「キルシュガイスト(kirschgeist)」が好んで使われます。